ストレス性糖尿病って何?

ストレス性糖尿病
糖尿病は、肥満・運動不足などの生活習慣や遺伝的要因を主な原因として発症する病気ですが、実はストレスも糖尿病の原因の一つだという研究が近年報告されています。
このようなストレスが原因で発症する糖尿病は、ストレス性糖尿病と呼ばれます。
そこで今回は、ストレス性糖尿病についての概要を、ご紹介したいと思います。

ストレスはインスリン分泌を減らします

糖尿病は、体内のインスリン量が減少して、血糖値が下がらなくなることで高血糖状態になってしまう疾患です。
ストレスが自律神経を失調させることは良く知られており、自律神経が乱れると生命維持に不可欠な機能にも乱れが生じます。
例えば、自律神経が乱れると血管を含む循環器の制御が不調となり、血行不良や高血圧が生じます。
同様に、生命維持に不可欠な生理活性物質(ホルモン)の分泌も不調となり、ホルモンバランスが乱れることになります。
つまり、ストレスが続くと血糖値を下げるホルモン(インスリン)の分泌量が減少してしまうことで、糖尿病になりやすくなってしまうのです。

ストレスはインスリンの作用も減衰させます

人がストレスに晒されると、自律神経の中でも交換神経が優位になって、血糖値を上昇させてしまうことが分かっています。
そして、このような身体の仕組みは、人類の歴史に由来しています。
昔の人類は狩猟生活をしており、猛獣と相対したり、猛獣から逃げたりする必要があることから、猛獣と相対するストレスがかかると神経が鋭敏になり、筋肉を働かせるエネルギーとなるブドウ糖を用意するために血糖値を上昇させるホルモンの分泌量を増やしたのです。
それ故に、現代でもストレスに晒されると、交感神経が優位になり血糖値を上昇させるホルモン(グルカゴン、アドレナリン、成長ホルモン、コルチゾール)の分泌量が増えて、反対の作用を持つインスリンの効果を減衰させてしまうのです。

ストレス解消の食べ過ぎやアルコールが…

このようなストレスに対する生理現象として、インスリンが不足またはインスリンの効果が抑制される他に、ストレス解消のための食べ過ぎやアルコール摂取も糖尿病につながります。
ストレスを受けてイライラしている時に、その解消のために食べ物やアルコールに走った経験のある方は少なくないでしょう。
食べ過ぎやアルコール摂取は肥満に直結しますから、このような意味でもストレスは糖尿病になりやすいのです。

ストレスを溜めすぎると糖尿病の予備軍に

このようにストレスを溜めすぎると、糖尿病にかかる可能性が高まってしまいます。
ですから、ストレス解消法としての食べ過ぎやアルコール摂取は望ましいとは言えませんので、自分なりの別のストレス解消法を用意しておくと良いのではないでしょうか。

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