糖尿病とメタボリック症候群の関係性

糖尿病の主な自覚症状
最近良く耳にするメタボリック症候群(メタボリックシンドローム)、通称メタボですが糖尿病との間に深い関係があることを、ご存知でしょうか?
そこで今回は、糖尿病とメタボリック症候群の関係性について、ご紹介したいと思います。

メタボリック症候群とは?

メタボリック症候群とは、肥満・糖尿病(高血糖)・高血圧症(高血圧)・脂質異常症(高中性脂肪)の四つの症状のうち、二つ以上の症状が併発している状態のことです。
メタボリック症候群は、これらの四つの病気や症状が相互に関連して、動脈硬化を引き起こすことにより、脳血管障害(脳出血・脳梗塞など)・心筋梗塞などの重篤な病気のリスクを高めます。
肥満・糖尿病(高血糖)・高血圧症(高血圧)・脂質異常症(高中性脂肪)は、それぞれ単独の症状でも動脈硬化を招く要因として働きますが、メタボでは動脈硬化を招く要因が複数重なるわけですから動脈硬化のリスクは飛躍的に高まってしまうのです。

肥満との高い相関関係

メタボリック症候群に含まれる糖尿病・高血圧症・脂質異常症は、肥満との高い相関関係が指摘されています。
糖尿病の主な原因の一つは肥満で、肥満により膵臓のインスリン分泌能力が低下したり、インスリンに対する感受性が低下して高血糖状態になります。
脂質異常症の主な原因の一つも肥満で、肥満により中性脂肪やコレステロールが増加して、血液はドロドロの状態となり血流が悪化します。
高血圧症は、肥満による脂質異常で悪化した血流を補おうと、血圧が上がることで発症するので、やはり肥満が原因の一つとされます。

糖尿病は高血圧症と脂質異常症の原因

糖尿病は、高血圧症と脂質異常症の原因にもなります。
どういうことかというと、肥満によって糖尿病になると、インスリンに対する感受性が低下して血糖値が下がらなくなる、いわゆるインスリン抵抗性と呼ばれる現象が生じる場合があります。
インスリン抵抗性が生じると、膵臓がインスリンを多量に分泌することで働きを補おうとしますが、あまりにインスリンが増えると高インスリン血症を引き起こします。
高インスリン血症になると、腎臓の機能が低下して塩分の排泄が進まずに高血圧を招き、肝臓が多量のインスリンの影響で脂肪を合成して脂質異常症を招きます。

糖尿病はメタボリック症候群の中核的な疾患

メタボリック症候群の根本的な原因は肥満であり、特に内臓脂肪型の肥満です。
肥満になると、糖尿病・高血圧症・脂質異常症につながりますが、糖尿病のインスリン抵抗性からも高血圧症や脂質異常症につながるのです。
ですから、糖尿病はメタボリック症候群の中核的な疾患と位置付けることができるのです。

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